※選定条件:耐震等級3×長期優良住宅で幅広いエリアに対応する静岡市のおすすめ分譲住宅会社をピックアップしました。(2020年3月時点の情報です)

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断熱

分譲住宅を選ぶ際、住宅の断熱性能もチェックしてみましょう。ここでは、住宅の断熱性能を見るポイントや、カタログ等で見かける「Q値」「C値」「UA値」についてなどを解説しています。

断熱性能が高い分譲住宅のメリット

住宅の広告などで「高断熱」という言葉をよく目にすることがあると思います。それほど住宅の断熱性能は重要です。高断熱な家とは、窓やサッシを断熱性の高いものにしたり、断熱材を外壁と内壁の間に入れることで、屋外の気温の影響を極力受けないようにしている住宅です。断熱性能が十分ではない家は、外の空気の温度の影響を受けて冬寒く、夏暑いということになってしまいます。

また高断熱とともに語られることの多い「高気密」、つまり気密性の高さも大切です。木造住宅の構造上、壁や床、天井、窓枠などにはどうしてもすき間ができてしまい、そこから入る外気により部屋の温度は影響を受けてしまいます。これを防ぐため、精度の高い建築部材を使用したり、気密テープやシートを使ったりし、できるだけ隙間をつくらないようにして建てられた住宅が高気密住宅です。

高断熱・高気密の家であれば冷暖房も効きやすく快適に過ごせますし、省エネにもなります。また部屋ごとの温度差が少ないため、冬はヒートショック(急激な温度変化の影響で、血圧が急上昇・急降下し、脳梗塞や心筋梗塞などにつながるもの)の防止にもつながり暮らしの安心度が上がります。

分譲住宅の断熱性能を見るポイント

住宅の断熱性については次の点をチェックしましょう。すでに家づくり、家えらびを進めているなら、ハウスメーカー、ビルダーの担当者に確認すると教えてもらうことができます。

断熱材

外壁と内壁の間に入れる断熱材は外からの暑さ・寒さを遮り、室内を一定温度に保つために重要です。
断熱材には繊維系断熱材(グラスウール、セルロースファイバーなど)、発泡プラスチック系(ポリスチレン、ウレタンフォームなど)、天然素材(羊毛や炭化コルクなど)などの種類があり、それぞれ耐火性能、調湿性能の良し悪しなど特徴があります。

長期優良住宅

長期間、安全かつ快適に暮らすことができるような措置が講じられている優良住宅を「長期優良住宅」といい、税制面などで優遇が受けられます。「長期優良住宅」として認められるには、国が定める認定基準を満たしている必要があります。断熱性においても基準が決められており「断熱等性能等級4」が必要です。

Q値・C値・UA値とは

高断熱高気密を強みとする住宅メーカーのカタログなどで「Q値」「C値」「UA値」であらわされる数値を見かけたことはありませんか?それぞれの値について何を示しているのか確認しましょう。

Q値

Q値とは、「熱損失係数」のことで、これを見るとどれくらい熱が逃げにくい家なのかがわかります。
Q値が小さければ小さいほど、住宅の断熱性が高く、熱が逃げづらい家=冷暖房の効率がよく省エネ性能が高い家ということになります。

C値

C値は「相当すき間面積」といい、どれくらい家にすき間があるのかをあらわす数値です。室内の空気を送風機で強制的に外に排出した時に生じる気圧差と風量で算出します。値が小さいほど気密性能が優れているということになります。家を施工した職人の施工精度によっても左右されます。

UA値

Ua値とは「外皮平均熱貫流率」をしめす数値で、どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのかを表しています。
熱の逃げる量は壁や床や窓、天井、屋根など部位によって異なりますので各部位から逃げる熱量の合計を外皮全体の面積で割った数値を計算し、UA値としています。Q値やC値と同じく、値が小さければ小さいほど性能が高いと評価します。

断熱等性能等級とは

断熱等性能等級も確認しておくと安心です。これは国土交通省が定める基準で断熱性能をレベル分類したもので、断熱性能評価が高い順に「等級4」「等級3」「等級2」「等級1」があります。長期優良住宅の断熱性においての基準を満たすには、「断熱等性能等級4」が必要となっています。断熱等性能の評価方法については、住戸全体の暖冷房負荷でチェックする方法と、躯体の建具各部位(ドアや窓など)の仕様で評価する方法の二通りがあります。カタログ等でわからない場合はメーカーの担当営業に聞いてみましょう。