※選定条件:耐震等級3×長期優良住宅で幅広いエリアに対応する静岡市のおすすめ分譲住宅会社をピックアップしました。(2020年3月時点の情報です)

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分譲住宅における創エネ・HEMS

注文住宅か分譲住宅かを問わず、住宅作りにおいて広く注目されつつある創エネ。ここでは、従来のエネルギー消費のあり方を変える「創エネ」「省エネ」「HEMS」の3つについて、それぞれの概要や特徴をご紹介しています。

創エネとは?

創エネとは「エネルギーを創り出す」という意味で、一般住宅では、主に太陽光発電システムとエネファームを指しています。

太陽光発電システムとは、自宅の屋根の上などに太陽光パネルを設置し、太陽の光から電力エネルギーを創り出すシステムのこと。創り出した電力を自家消費する形となりますが、余った電力は電力会社に売却することも可能です。

エネファームとは、酸素と水素の反応によって電気を創り出す設備のこと。エネファームにおいては、電気を創り出す際に発生する熱を利用し、家庭内の給湯に利用することも可能です。

省エネとの違いは?

省エネとは、エネルギーの消費を抑えることを言います。かつては、夏や冬の冷暖房をこまめに消したり、なるべく家族全員が同じ部屋に集まって電力の消費を抑えたりなど、省エネ行動には「節約」や「我慢」という印象が漂っていましたが、現在では電力の消費量が少ない設備を導入したり、住宅を高断熱・高気密にして冷暖房費を抑えたりなど、住宅の設備・仕様を通じた省エネが主流となってきました。

すでに多くの世帯で取り入れている代表的な省エネ設備が、LEDによるシーリングライト。かつて一般的だった蛍光灯に比べ、年間の電力消費量が1/3程度に抑えられると言われています。

HEMSとは?

HEMS(Home Energy Management Service)とは、住宅内で電力を使用している機器について、その使用量や稼働状況をモニターで「見える化」するシステムのこと。「見える化」だけではなく、無駄なエネルギー消費を自動制御することも可能です。

なお、2020年時点でのHEMSの普及率は、国内の全世帯に対して約3%。2030年には日本の世帯数が5100万世帯になると予測されていますが、国では2030年までに、日本の全世帯にHEMSを設置することを目標としています。

なお、国はZEH(創エネ+省エネでエネルギー収支ゼロを目指す住宅)の普及を積極的に推進していますが、HEMSは太陽光発電システムや高断熱仕様などと並び、ZEHの普及において非常に重要な部分を担っていると言われています。

静岡市で創エネに対応している分譲住宅はある?

「電気は電力会社から買うもの」という時代から、将来的には「電気は各世帯で創り出すもの」という時代へと変わっていくかもしれません。初期費用が高くなりがちな点はデメリットですが、多くの世帯に普及するにつれ、初期費用もランニングコストも低下していく可能性があります。今後発生が予想されている巨大地震に対する備えとしても、創エネはとても頼れる存在になることでしょう。

創エネ設備のある分譲住宅については、静鉄不動産(静岡鉄道グループ)や積水ハウスなど、一部の建築会社において実績があります。分譲住宅を検討している方は、それら会社にも注目してみると良いでしょう。