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知っておきたい地盤保証について

地盤沈下による家の傾きに備え、地盤保証という保証を用意している工務店があります。ここでは、地盤保証の内容や地盤沈下のリスク、家の傾きによる建物や人体への影響などについて解説しています。

地盤保証とは?

地盤保証とは、いわゆる「不同沈下」に対する保証のことです。

不同沈下とは、地盤のゆるみが原因で建物の一部が傾く現象のこと。あくまでも建物の一部のみが傾く現象を言い、地盤のゆるみで建物全体が均等に沈む現象とは異なります。

不同沈下が発生したとしても、ただちにその家に住めなくなるわけではありません。しかし、後述する様々な理由により、住みにくくなることは間違いないでしょう。

不同沈下には原因が不明瞭なことが多いため、いかに事前に対策を行っていたとしても、残念ながら発生してしまうリスクがあります。発生した際の修復コストは莫大な金額にのぼるため、一部の建築会社や工務店の中には、その発生リスクに備えて地盤保証に加入しているところもあるようです。

もし、地盤沈下したら?

上述の通り、もし地盤沈下によって不同沈下が発生したとしても、ただちにその家に住めなくなるわけではありません。ただし、次に挙げるような影響により、とても快適な住環境とは言い難い状態となります。

建物への影響

不同沈下によって家が傾くと、家の中にあるモノが傾きの方向へと移動しやすくなります。こどものおもちゃやキャスター付きの家具などが自動的に片側へと寄せられるなど、奇妙な光景を目にすることがあるでしょう。

モノが片側に寄せられる程度で終われば良いのですが、より状況が悪化すると傾きに向けて家の重量が片側に過剰にかかり、ドアや窓が開かなくなったり、壁に亀裂が入ったり、小さな損壊箇所から雨漏りが生じたりすることもあります。

体への影響

自覚症状に個人差はあるものの、家の傾きの影響で体調不良になる人もいます。主な症状としては、吐き気やめまい、食欲不振、頭痛、睡眠障害などがあるようです。

なお、家族が健康的に暮らしていくために許容される家の傾斜角度は、新築で0.2度以下、中古で0.34度と言われています。「家が傾いているような気がする」と気になる方は、一度、水平器を利用して確認してみると良いかもしれません。

地盤沈下の訴訟は?

地盤沈下の原因には不明瞭なことが多いため、仮に家が傾いたことを理由に訴訟に発展したとしても、「地盤沈下が家の傾きにどの程度影響を与えているのか」「そもそも家の傾きは地盤沈下の影響によるものなのか」「地盤沈下の責任はどこにあるのか」等々、争点が多くなってしまうことがあります。訴訟がこじれ、建物のオーナーが納得できる結論に至らないケースも少なくありません。

そのようなリスクに備えるためには、もちろん地盤工事をしっかりと行っている工務店を選ぶことも大事ですが、万が一の事態が生じたとしても泣き寝入りせずに済むよう、地盤保証に加入している工務店を選ぶことも大切です。

 地盤保証のある工務店がおすすめ

地盤沈下による家の傾きは、オーナーにとっても工務店にとっても想定外の事態。いかに地盤を人工的に固めようとも、人工物の下は「自然」である以上、どの住宅にも地盤沈下のリスクはあると考えるべきでしょう。

家が傾いた状態の中、近年予想されている大地震が発生してしまった場合には、甚大な被害に発展する恐れもあります。家を購入する際には、万が一の地盤沈下に備え、地盤保証のあるお工務店を検討してみるようにしましょう。