分譲地のフリープランとは？

注文住宅の場合、土地探しから設計・仕様まで完全に自由となるため、打ち合わせや工事のプロセスの中で、料金が上がってく可能性があります。

一方で分譲地のフリープランの場合、はじめから決まっている土地・建物の大枠内で設計や仕様を検討するため、注文住宅よりも割安で理想に近いマイホームを建てることができます。

何もかもをゼロから始める注文住宅の場合、相談から家の完成までに1年ほどの期間がかかると言われています。

一方で分譲地の場合、最初から土地や基本設計が決まっているため、注文住宅よりも早く家を建てることが可能です。設計・仕様の自由度は注文住宅に及びませんが、早くマイホームを手に入れられる点はメリットでしょう。

分譲地のフリープランの場合、はじめから建築会社が決まっていることが大半です。そのため、自分のお気に入りの建築会社や建築事務所があったとしても、その会社や事務所に仕事を依頼することはできません。

施工を担当する建築会社では、少しでも低コストで家を建てるために、あらかじめ家の基本構造や基本仕様の範囲を決めています。そのため、この範囲を超えるような大きな変更はできません。もし大きな変更を加えたいのなら、オプション料金が加算されることが一般的です。

「フリープランで間取り変更をお願いしたら、料金が加算されると言われた」との声がよく聞かれます。

上述の通り、いかにフリープランとは言え、構造や間取りを大きく変更することはできないのが一般的。それでも大きく変更したい場合には、オプション料金が発生すると考えておいてください。

また、「オプション料金が発生するなら、家の注文自体をキャンセルしたい」と申し出ると、建築会社によっては契約違約金が発生することがある点にも注意しましょう。

これらトラブルの原因が建築会社の説明不足にあるならば問題ですが、依頼者側における契約内容の確認不足である場合も少なくありません。どの程度まで自由が効くのかを、契約前にしっかりと確認しておきましょう。