※選定条件:耐震等級3×長期優良住宅で幅広いエリアに対応する静岡市のおすすめ分譲住宅会社をピックアップしました。(2020年3月時点の情報です)

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分譲住宅購入時に知っておきたい保険

台風や洪水などの災害が多い日本では分譲住宅を購入する際、万が一の備えとして火災保険に加入する必要があります。ここでは火災保険での補償内容や保険加入時のポイント、加入のタイミングなどについて紹介します。

住宅購入時は火災保険加入が必須

分譲住宅に関わらず、住宅を購入したら火災保険に加入することは必須です。住宅を購入する際ほとんどの人は住宅ローンを組みますが、住宅ローンを組むには火災保険に加入することが条件となっています。
住宅ローンは長い間かけて払い続けていきます。その間に火災が起きたり、水害にあったり、地震で倒壊したりするリスクがなくなることはありません。もし自然災害などで住宅が被害にあっても住宅ローンの残高はなくならず、月々の支払と修繕費用との二重負担になってしまいます。
そのような経済的リスクを保険会社に補償してもらうのが、火災保険です。もし住宅ローンを組まずに家を購入したり親族などから譲渡・贈与を受けて住宅を手に入れたりした場合でも、万が一に備えて火災保険に加入しておきましょう。

火災保険で補償できるもの

火災保険は、火災による被害だけを補償するわけではありません。一般的に次のような被害に対しても補償があるので、覚えておくとよいでしょう。
・火災
・落雷
・破裂・爆発(ガス漏れなど)
・風災(台風、旋風、暴風、暴風雨など)・ひょう災・雪災(豪雪、雪崩など)
・水災
・建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
・漏水などによる水ぬれ
・そうじょう・集団行動などに伴う暴力行為
・盗難による盗取・損傷・汚損
・不測かつ突発的な事故(破損・汚損)

地震は火災保険の対象外

さまざまな損害リスクを補償してくれる火災保険ですが、地震は保険の対象外となっています。火災による損害でも、原因が地震の場合は火災保険の補償対象にはなりません。地震が原因の津波による水害も同様です。
このようなリスクは、「地震保険」が補償することになります。地震が多い日本で分譲住宅を購入するなら、火災保険とともに地震保険へ加入することをおすすめします。なお、地震保険は火災保険に加入していることが前提となります。

火災保険加入のポイント

住宅の構造をチェック

火災のリスクがどれほどあるかは、住宅の構造によって異なります。新築の分譲住宅の場合、保険料はマンションより高くなります。分譲住宅は木造が多く、コンクリート造のマンションより火災によって燃え広がる可能性が高いからです。
住宅の構造を示す基準として耐火性というものがあります。新築分譲住宅の場合、コンクリート造や鉄筋造などで耐火性が高いT構造と、木造で耐火性が低いH構造の2種類に分類されます。
保険料は耐火性によって判断され、もちろん保険料はT構造の方がH構造より安いです。ただし、木造一戸建ての場合でも耐火建築物や準耐火建築物に該当すれば、T構造に分類されます。

住宅のエリアをチェック

住宅のエリアによっても火災保険料は異なります。例えば九州や沖縄のように台風が多いエリアの場合、他のエリアと比べて保険料が高くなります。また、消防署などの充実度によっても保険料は変わります。
首都圏は住宅が密集しているので火災リスクが高いですが、消防署が多いため保険料はそれほど高くなりません。

補償内容の範囲をチェック

火災保険の補償内容の範囲によっても保険料は変わります。補償内容を多くすればその分安心感はありますが、保険料は高くなります。購入する分譲住宅において、本当に必要なものは何か見極めることが大切です。
川や海の近くの住まいなら、床下浸水のリスクが高くなるため補償に入れておくのもよいでしょう。また、交通量の多い道路沿いならば車を当てられるリスクが高いかもしれません。支払える保険料の範囲内で、必要な補償内容を選んでいくようにしましょう。
また、火災保険の補償内容は「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財両方」の3パターンとなります。火災保険の主な保証は建物になりますが、災害によって家財をすべて失ってしまったら、買いそろえる経済的負担は大きいもの。気になる方は補償内容を建物と家財両方にした方がよいでしょう。
ただし、家財の補償額の上限は契約時に所有していた家財の合計金額になります。後から家財を高いものに買い替えても、あくまで契約時点での金額しか補償されないので気を付けましょう。

契約年数をチェック

契約年数によっても保険料は変わります。1年~10年というパターンがありますが、契約年数が長ければ長いほど1年あたりの保険料は割引になります。費用と相談しながら契約年数を決めるようにしましょう。
10年間という長い期間の契約をした場合、その間に住宅を売却してしまう可能性もあるかと思います。そんな場合のため、解約時には解約返戻金があります。
契約の内容をしっかり確認してから加入するようにしましょう。

火災保険加入のタイミング

火災保険の補償の開始日は、物件の引き渡し日が目安になります。そのため、火災保険は基本的に住宅を引き渡す日までに加入が済んでいれば問題ありません。ただし、引き渡し日前後はやることが多いため、大体引き渡し半月前までに加入を済ませておくとよいでしょう。
火災保険会社の検討はもっと早めからおこなうことをおすすめします。複数の保険会社から見積もりをとり、比較検討することでより良い保険会社を見つけることができるでしょう。加入自体は引渡し日の2週間前で大丈夫ですが、準備自体は1か月ほど前から行うと安心です。

まとめ

分譲住宅を購入したら、万が一に備えて火災保険に入る必要があります。補償内容をよく理解し、自分たちの家に合ったものに加入しましょう。また、火災保険では地震のリスクは補償してくれません。地震のリスクには、地震保険が必要です。併せて検討するようにしましょう。