分譲住宅購入時の注意点

注文住宅ではなく分譲住宅を選ぶとき、その価格の安さが大きな理由と言う方も多いのではないでしょうか。しかし、安いと感じられる価格の中に果たして何が含まれているのかを事前に確認しておくことも大切です。
オプション工事の費用が含まれていない場合は、契約後に想定外の追加費用が発生してしまうこともあります。必ず、購入前に価格の内容について確認しておきましょう。

点検口は、そこから床下・屋根裏の内部が見えるようになっており、配管類や構造体などを確認するための大切な設備。毎日頻繁に利用するようなものではありませんが、メンテナンスを行う際には重要です。
購入を検討している分譲住宅に、点検口があるかをチェックするようにしましょう。

購入する住宅が未完成状態のまま引き渡されるケースは、珍しいですがゼロではありません。
未完成物件の購入はリスクがあるためあまりおすすめできません。お金を支払った後にサービスや対応の質が急に下がり、予定していた完成品とは違う仕上がりになってしまうといったトラブルが起こり得るからです。

標準仕様の中に、どのような工事が含まれているのかを確認しておきましょう。できるだけ自分の要望を多く叶える仕上がりにするためには、選べるオプションや追加可能な設備などを把握しておきたいところです。そのためにも、あらかじめ担当者と充分なコミュニケーションを取っておくことが大切になります。

分譲住宅を購入する際は、できるだけ住宅性能表示がされている分譲住宅を選ぶようにするのがおすすめです。
「構造の安定」や「劣化の軽減」「維持管理・更新への配慮」ほか７項目、合計10項目に対して、専門家が評価を行った結果を知れるからです。
また、建築確認済証や検査済証、地盤調査のレポートといった証明書も、建てられた物件が頑丈で安心して住めるものかどうかの判断材料になります。

住宅が建つ周辺環境について把握しておくことも大切。チェックする際は、昼だけでなく夜の様子も確認するようにしましょう。また、平日だけでなく人通りが増える休日の様子も確認しておくといいでしょう。職場や学校へのアクセス状況についても確認しておくといいですね。

住環境と言ってもさまざまなポイントがありますが、特にチェックしておきたい点としては「日当たり」が挙げられます。注文住宅とは異なり、分譲住宅は日当たりが充分に計算されていないことも多いです。
日当たりの良さは家の中の明るさに影響するだけでなく、それに伴って光熱費にも関わってきます。必ずチェックするようにしましょう。

立ち合いは慎重に、かつできるだけ時間をかけて行うことが大切です。家の状態を確認する最後の機会になるため、可能であれば専門家に同行してもらい、不具合がないかどうかプロの目でチェックしてもらうことをおすすめします。万が一不具合を見つけたら、引き渡し前に補修を依頼する必要があります。

購入を検討している分譲住宅のつくりに関して、何か気になる点があれば、住宅診断の利用をおすすめします。これは、住宅の欠陥を第三者の立場から判断するためのサービスです。問題点があれば、修理の交渉を行うようにしましょう。

新築住宅であれば、10年間ほどのアフターサービスが付いてくるのが一般的。長く暮らしていると、どうしても建物の劣化は避けられないものです。そのため、困ったときに相談に乗ってくれるサービスがあるかどうかは重要な要素だと言えます。
分譲住宅の購入は決して安くない買い物のため、サポート体制は必ずチェックしておきましょう。